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痛みのない痛ましさを抱えて

妙にことばを口にしたくて

夜が閉じていくその刹那に

なくなりつつある未来を

どこかに感じながら


立原道造を読んで

その淡いうつくしさを

こころの触角が受けとる

いとおしむべきもののように


あることよりも

ないことのほうに

傾斜していくたましいが

いかにも頼りなげに


しぼみかけたうきわの上で

透明な詩にたゆたいながら

炭酸のぬけた日々のひとつを

待ちもせずにただ横たわる
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プロフィール

旋歩

Author:旋歩
こんにちは、あるいは、こんばんは。
旋歩(せんぽ)といいます。
明治・大正文学を中心に
貪るように本を読んでいます。
読めば読むほど自分から
ことばが奪われてゆくのですが
仕方のないことなのでしょう。
それでも残ったものが、ここにあります。

画と詩の狂想曲

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