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ある夜の面影

どこかで蠢くものを感じて

空、真っ青になっていた

真っ逆さまになったアタマは

とにかく寝ることだけを求めた


遠くのラジオは

未知の言語で

埋め尽くされては

鼓膜を掠める


布団の温もり

身体の冷たさ

ただポタポタと染み透る

いつかのことが


煙に巻かれて

夢に別れて

そっと閉じゆく

セピアの夜に
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今望むこと

ひとを

批判するだけの人生は

御免だった


じぶんを

肯定するだけの人生も

御免だった


こうやって

微睡んでいるだけの人生も

御免だった


いろいろと

ものごとを考え考えしてるうち

こんがらがって

固結びになってた


解き放ってやりたかった

頭でっかちな

記憶の数々を

悠然と飛びゆく

名もない鳥のように

ひとつの願いが叶うなら

猫かぶりなのか

違うのか

わからなくなってた

自分のことも

他人のことも


プカプカ浮いてた

プラスチック製の

脳味噌だけが

異国の海辺にたゆたう

瓶の如くに


履歴という

鋭い鎌に

みんなの肢体は刈り取られ

最後に残るは

たましいだ


何をやったか

何をしたいか

わかってなくてもとりあえず

言うだけ言って

あとは上塗り


中身の中身の

中にある

種の部分を感じとる

ひとのたましい

ぼくにください

いつかの雨声を

雨が降る

ぽつぽつと

着地して

はね返る

その弾性


異質なものの

表面に

落ちては返る

紋切り型の動き

無個性な響き


1000年前の

雨降りは

こんなにも

張りがあったか


雨さえひとに

操作され

アスファルトの上

飛び跳ねる


「いき」ではない

排水溝に

集まる雨水

理論通りの流れ


土の上

泥の上

ぬかるみに落ちる

雨を聴きたい

塵芥戯画

引き出しの奥に

黄ばんだハンカチ

親元不明の

ボタンたち


知らないうちに忘れられ

数年ぶりに

明かりを見たそばから

ゴミ袋行き


ゴミ袋に着いたら何しよう?

収集される前に

日の光アクアリウムに行きたいな

空に還るまえの

たったひとつの望みだった

プロフィール

旋歩

Author:旋歩
こんにちは、あるいは、こんばんは。
旋歩(せんぽ)といいます。
明治・大正文学を中心に
貪るように本を読んでいます。
読めば読むほど自分から
ことばが奪われてゆくのですが
仕方のないことなのでしょう。
それでも残ったものが、ここにあります。

画と詩の狂想曲

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